毎年各区を持ち回りで実施しているのが札幌市総合防災訓練。
今年は豊平区が担当ということで、例年通り豊平川で実施だろうと思っていたところ実施仕様書には「大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム」の文字が・・・
いよいよイベント開催のみならず、訓練などでも使いだすのかとワクワクしたものの、よく考えると屋内撮影になるわけで、明るさがどうなるのかについては未知数で少々不安でもありました。
実施日と実施項目
・実施日 9月11日(水)13:30~16:00
・実施項目
13:30~13:10 シェイクアウト訓練
13:31~13:40 避難訓練
13:31~13:34 豊平区災害対策本部設置・運用訓練
13:35~13:43 被害状況把握・情報伝達及び医師搬送訓練
13:40~14:20 現地合同調整所訓練
13:40~13:55 消火・救出・救護訓練
13:45~14:05 土砂及び多重衝突事故救出訓練
13:45~13:55 負傷者搬送訓練
13:45~14:20 応急救護所設置・負傷者トリアージ訓練
13:45~14:40 避難所開設・運用訓練
13:50~13:55 障害物除去訓練
13:55~14:15 避難物資及び医療物資搬送訓練
14:05~14:20 高所救出・消火訓練
14:05~14:30 仮設トイレ設置訓練
14:10~14:30 二次避難者把握及び搬送訓練
14:20~14:40 給水・食料配布訓練
また、上記のほかには13:45~15:45まで見学・体験型訓練として、開発局の体験機材や災害対応車両・札幌市消防局のヘリコプターの見学も行われていました。
まず、発災と同時にシェイクアウト訓練を実施し、濃煙テントを通り避難地区へ区民が避難と同時に最寄りの地下鉄福住駅でも避難訓練を実施。
その後、災害対策本部設置後に各関係機関へ伝達され、消防・警察・自衛隊の出動となります。
北海道警察の救助車より会場内へ進入し、その後札幌市消防局の各車両が各被災地へ進入するといった流れとなりました。
また同時に北海道DMATの部隊も活動場所へ進入します。
その後、医療機関にて医師を乗せた札幌市消防局のヘリコプター「さつぽろ」が会場の外にあるヘリポートへ着陸し、待機していた車両にて現場に向かいます。
各現場にて活動を開始し、札幌市の建設部の作業車やトラック協会からのトラックが会場に進入し、各担当ブロックにて活動を開始していく中で、高所救出・消火訓練の部隊が進入します。
高所救出・消火訓練は広域応援部隊(江別市消防本部・北広島市消防本部)と札幌市消防局平岸水槽隊が実施し、高所救出には平岸7が参加していました。
ちなみに、放水訓練はさすがに屋内にするわけにもいかないため、屋外に向けて放水しておりました。
ざっくりとした流れでしたが、訓練終了後は市長講評まで会場内に入ることができ、訓練参加車両の近くまで行くことができるとは思いませんでした。
ちなみに訓練会場横では見学・体験型訓練として、各種車両展示も実施していました。
台数こそ多くはないものの、大迫力の共栄車輛の大型レッカーが2台や札幌市消防局に近年配備となった総務省消防庁からの装備、北海道警察からは豊平署のパトカーと最近よく見かける投光車、そして開発局からはまさかまだ生きているとは思っていなかったディアメディックベースの無人ヘリコプター移動操作車が展示されていました。
初めて訪れた札幌ドームでしたが、様々な訓練に使えそうな場所だったように思います。
今後、ドームの有効活用という観点では公的なイベントを積極的にやっていくというのもいいのかもしれませんね。